2024年7月例会報告
日時:7月24日(木)18:30~21:00
会場:諫早商工会館
テーマ:ZEROから世界へ!~インスタグラム活用術~
報告者:小柳畳商店 小柳 竜士会員
出席者数:46名(会員36名、ゲスト7名、他支部2名、事務局1名))
1865年創業の小柳畳商店は、現在4代目のお父様と5代目の小柳 竜士さんの親子二人三脚で畳の製造販売を行われ、多くの方に日本古来の「畳」のよさを届けておられます。
小柳さんは「より多くの方に畳のよさを知ってもらいたい」という思いから、現代社会において情報発信の要であるSNSの「インスタグラム」を使って、広報活動を始められました。
当初は、納品された和室の写真をあげ「畳のよさ」をアピールされるだけの内容で投稿されていましたが、「どうやったらより多くの方に畳のよさを知っていただけるか」を試行錯誤され、4代目からつくられている「座・あぐら」や、畳の手入れの方法などを投稿され工夫してこられました。
そんななか、インスタグラムの活用術を調べていると、投稿一覧の見やすさやあげる順序によって「デジタルカタログ」のような活用ができることを発見され、カタログでは分かりにくい、イメージしやすく選びやすい投稿をすることで、より畳のよさを分かっていただけるのではないかという思いからカタログ用の投稿を始めます。すると、投稿を見られた方からのDMが増え、今ではフォロワー数も3,000人に届くほど増えています。
同業者から「カタログとして使わせてほしい」などの連絡や、海外からも「畳を使いたい」など、嬉しい反響が多く届いたそうです。さらに、畳に使用される「い草」の処分されるような切れ端を使ったインテリア「い草の置物」のプレゼント企画を行ったところ、問い合わせが殺到されたとのこと。
現在でも新しいことに取り組まれ、畳のへりをアーティスティックな柄にされたり、ジーンズ生地を採用されたり、フローリングに敷くだけで和の空間をつくることができる「置き畳」を創作されるなど、さらなる躍進を続けていらっしゃいます。
今回は「温故知新の考え方」、「SNSの発信力」、なにより小柳さんの「飽くなき探求心」が、より多くの方に「畳の素晴らしさ」を伝えることができているのだと思わせるような報告でした。
(文責 鳥越 紀誉)