2024年6月例会報告

日時:6月20日(木)18:30~21:00

会場:HOTELシーサイド島原

テーマ:企業理念を大切にしたサステナビリティ経営

報告者:シャボン玉石けん(株) 代表取締役社長 森田 隼人氏

出席者数:116名(大村支部16名、諫早支部28名、島原支部46名、ゲスト25名、事務局1名)

1910年の創業から114年。北九州の若松にて商店を開業されたのが始まりで、高度成長時代の波に乗り順調に事業を拡大し、主に合成洗剤を生産されていたそうです。
その会社が何故天然素材の、当時は誰も見向きもしないような商品にこだわり続け、事業を継続されたのだろうか、実は自らの体験と、ゆるぎない信念のもとに覚悟をもってこだわり続けたからだろうと感じました。
1971年に国鉄から機関車の清掃に錆が出にくい無添加の洗浄剤の開発を依頼され商品化を行い、その商品を自宅でも使いだすと同時に長年悩んできた湿疹も治られたそうです。
それからは「体に悪いと分かった商品を売るわけにはいかない」と無添加の石鹸だけに絞り製造販売を始められたそうですが、一般的に安い工業製品の合成洗剤にかなうわけがなく、売り上げは8000万から78万と1%になり、それから17年間の間はずっと赤字だったそうで、社員も100名だったのが5名になったそうです。
普通だったら倒産してもおかしくない状況だったと思いますが、それまでの貯えと周りの景気に支えられてしのぎ、ようやく1992年に黒字化することとなったそうです。
我々凡人にはなかなかマネのできないことと思ってしまいました。
ただそこには、先代の使命感と覚悟を忘れることなく続けた熱い想いがあったからでしょう。
そうしながら現社長もその想いを引き継ぎ自社の商品だけにこだわらず同業他社の商品までも地道に宣伝されたそうです、その結果、社会全体に目を向け理念に基づいた行動によって時代の先導者としてゆるぎない地盤を築かれたのだと思います。
合成洗剤と無添加せっけんの違いすら知らなかったですが、今後は少しでも環境を意識していきたいと思います。
今後は未来のためにも、自分や家族やお客さまのためにも「健康と体ときれいな水を守る。」シャボン玉石けんの理念にも負けない想いをつくりたいと感じた報告でした。
(文責 廣瀬 一孝)