2021年10月例会報告

日時:10月27日(水)18:30~21:00
会場:L&Lホテルセンリュウ・Web
テーマ:知ることと、行動すること ~特別支援学校の実習生を受け入れて考えたこと~
報告者:(医)秋桜会 統括本部 部長 横山 愼介 会員(長崎浦上支部)
出席者数:58 名(会員41 名(うちWeb3 名)、ゲスト4 名(うちWeb1名)、他支部12 名(うちWeb2名)、事務局1名)

今回の報告では、仕事内容として車両の管理や送迎の事故対応、環境整備、イベント企画、クレーム処理などされているとのお話がありました。一度だけ「半沢直樹」の大和田部長並みの土下座をしたことがあるそうです。

2013 年4 月に同友会に入会され、昨年より長崎浦上支部ダイバーシティ委員会副委員長をされています。特別支援学校の生徒の実習の受け入れをされたきっかけは、ダイバーシティ委員になったこと、活動する中で実習受け入れの主旨に賛同、協力しようと思われたからだそうです。まず学校の見学会に参加されて、実際に生徒が学校で行っているクリーニングや木工作業、洗車、清掃、園芸などの作業を見て、彼らの可能性を見出せるのではないかと思われたそうです。春、秋の実習受け入れのアンケートで近くの子を受け入れようと思い実習要領、稟議書を作成し社内で承認を得ました。

「実習=必ずしも雇用を前提としたものではない」とありました。子供達の経験や社会に触れることとして、実習を通して働くことの意義を体感していただき、将来の就労に向けてサポートをする。一番は就労に繋がるのが
いいのかもしれませんが、お互いにマッチングもあるので、まずは実習をやってみるというのが第一歩ではないでしょうか。

横山さんは希望が丘高等特別支援学校の堀先生と協議を行い、生徒の情報を確認し実習を行いました。もう三度実習に来てもらっているそうです。実習内容としては、環境整備(草刈り、ヤギの世話、畑の管理)、手作業(クリスマスリースの土台作成、車いすのメンテナンス)、送迎者の洗車を行ってもらいました。非常に真面目で実習中は無遅刻無欠席であいさつも元気よくでき、コミュニケーションも取れて指示したこともちゃんとできました。実習としては申し分のない生徒さんでした。

今回実習で学んだことは、「作業の細分化」「概念から体験へ」「感じること、行動し、実践すること」。あくまでも必要性があっての雇用への戦力になると言われていました。学校以外の社会への接点の場、働くことの刺激、達成感を感じてもらいたい。その場をみなさんに提供してもらいたいと言われていました。

文責 寺尾 昌晃