2020年11月例会報告

日時:11月17日(火)
場所:小栗ふれあい会館
 
報告者:集い居酒屋零~ZERO・CAFE REI 林田太一氏
 
林田会員は1991年生まれ、高校卒業後病院の厨房で実務経験を積み、調理師免許を取得、大村、諫早の居酒屋やBARで修行。
ホール、調理師補助や接客マナーなど基礎から勉強しメイン作業をまかせてもらうようになり、2017年10月10日自身の店「集い居酒屋零~ZERO~」を開店、開店の相談には家族、親戚のほとんどが大反対だったそうですが、思い切って決断したそうです。
挫折だらけの毎日、スタッフを抱えたことも初めてだったので当然うまくはいきません。
悩んだ日々が続き、1年で閉めようかと考えたこともありました。
その頃、ふと大村の修業時代の師匠が来店、特に何を言うわけでもなくただ一言「頑張るのと無理するのは違う。無理しても誰もついてこない。自分自身に余裕をもって、できる事から少しずつやるだけ。」
当時人に相談することが苦手で、変なプライドもあり、弱い自分を出すことが嫌いだった林田会員ですが、改めて、気づきがあったそうです。
同友会との出会いはZEROが入るビルに同友会会員の店舗があり、そこで当時の支部長を紹介され、どういう会なのかわからないまま、勢いで2018年4月に入会しました。
初めの頃は、時間帯が合わず、ほとんど例会にも出ずにいましたが、たまに出席した例会や、会員の方に来店いただいたりして、徐々に繋がりができてきました
店舗経営も何とか順調に行き、おかげ様でZEROオープンの借入金が予定よりも早く完済することができ、2019年の年末頃から2店舗目のCafé Rei開店準備にかかりました。
ところが2020年3月頃からの「コロナ禍」でZEROに影響が出て、4月には休業等もあり厳しい展開になりました。
当然Café出店は周りから大反対でしたが、店舗、スタッフ、全て手当した後だったので思い切って2020年6月開店しました。
「コロナ禍」最中は昼営業、弁当主体に切り替えました。
諫早支部が立ち上げた弁当テイクアウト大作戦の旗をたて、同業の他の会員数店舗とコラボして何とか危機を乗り越えました。
有難いことに、顔見知りの会員様には会社の弁当など度々購入していただき有難かったそうです。
私が思う林田会員は「聞く耳」をしかと持った人間であるということです。
彼は、「自分は人に支えられている。一人の力はたいした事は無い。」として社員やバイトはじめ、いろいろな意見を言ってくれる周囲の人間を大事にしていることが、言葉の端々に感じられました。
まだ30歳弱の青年でありますが、そんな彼の姿勢から改めて私自身が学ぶことができた「良か」報告でした。
結びに、このような活動を通して出会い、学び、感銘を受けることこそ同友会なのです。
ぜひ、会員の皆様には、役員を経験して欲しいです。同友会は、自分を鍛える素晴らしい道場です。
文責:諫早支部 仲間づくり委員長 古川 無逸